消費と浪費と投資の違い

貯金をしたいと思ったらお金の使い方について考えてみましょう。
お金の使い方には「消費」「浪費」「投資」の3種類に分けられます。
この3種類を理解することが大切です。

消費とは

生活のために必要な出費で、水道光熱費や食費、通信費、家賃などほとんどの項目は消費に該当します。
これは生活している以上、避けられない出費です。とはいっても、そこから最小限に出費を抑えることで貯金につながります。
一般的に貯金しようと思ったら浪費を抑えることが先決ですが、消費も毎月のことなので抑えられる部分を抑えられれば、貯金が成功しやすくなります。

浪費とは

自分でも無駄だと感じるお金の使い方です。衝動買いや趣味、ギャンブルなどお金を使っていながら、お金に見合った価値を得られない状態が浪費といえます。
第三者からみると無駄遣いといえるところです。浪費はいくら使っても上限がないため、使いすぎる傾向にあります。
特にギャンブルは増える可能性があるものの、ほとんどの場合、マイナスなので浪費という見方が一般的です。

投資とは

最後に投資とは使ったお金以上のリターンが得られる使い方です。貯金や株式投資だけではなく自分の能力アップや経歴を築き上げるためのお金の使い方も含まれます。
投資は成果が出たり、将来的に良い影響があってこそ投資といえるので、実際に支払った時点で本当に投資だったのか未知数です。
英語を身につけようと英会話スクールに通ったとします。この段階では将来のスキルアップに向けての投資かもしれません。
しかし、1年たっても英語が身につかず、途中で投げ出してしまった場合はどうでしょうか。こうなった場合、間違いなく浪費といえます。

理想的な支出の比率

家計を管理する上で理想的な支出の比率は、

  • 消費:60~70%
  • 浪費:5~15%
  • 投資:20~30%

といわれています。この間で収めるようにしましょう。
無理のない範囲で割合を調節してください。
自分の収入から消費、浪費、支出に使える金額を見える化するだけで意識が変わってきます。
そして、支出の現状が定めた割合の範囲なのか確認してください。割合からはみ出しているなら削減可能か探します。
ただ、人間には息抜きが必要なので、ゼロに抑えるのではなく、ある程度許容することも大切です。

収入が入ったら投資から

収入が入ったら、貯蓄用の口座に投資資金を移したり、スキルアップのための書籍を購入するなどできるだけ投資から先にお金を使いましょう。
これにより、浪費に使えるお金が少なくなるので、浪費を抑えることができます。